授業づくり構想シート
はじめに
このシートは、淺野誠さんの授業づくりシートをベースに、それを項目数と表現を一部変えて
簡略化したものです。オリジナルやその利用法の詳細は、淺野さんの著作をご覧下さい。文献名
は 『転換期の生活指導』青木書店1996年です。
項目を減らしたので3割ぐらい少なくなってます。また、学生となんどもやってきて難しいの
は、テーマの決定と、テーマの構造をつくるところです。いいテーマを選ばないともうだめです。
また、テーマの構造化が決まれば、授業の構造もかなり決まるのですが、どうもモデルなしにつ
くるのは苦手なようです。最近は、学習者にとっての意味という部分を強調するようにしていま
す。
それでも難しいので、いろいろ眺めてきて使えそうだなと思ったのが、「調べ学習シート」の
一部。これは元々、市民教育のためのものですが、社会的問題をテーマとするときには、この枠
組みを利用できるのです。
テーマの構造がつくれないグループには、少し時間がかかるのですが、それをやるようにいう
ことにしています。このシートは改訂中なので、このHPしか知らない人は、しばらくあきらめ
て下さい。
シートの項目の説明は、解説版にありますので、それを参照してみて下さい。さらに説明が必
要と判断した場合には、解説を増やします。ご意見をいただければ幸いです。
シートのサイズは、自分で必要な大きさに調整して下さい。
授業:単元構想づくりワークシート2004
1 単元のテーマ
2 単元テーマに関するトピック
3 トピックに関する疑問づくり
4 トピックの構造づくり(調査学習構想シートと各種シート参照)
5 単元計画
6 各小単元における基本的学習活動(調査方法など)
7 各小単元における学習活動・調査方法の組織方法
8 主要な準備物・人
9 調査結果の発表方法
10 次への発展
授業:単元構想づくりワークシート:解説版
1 単元のテーマ
学習の対象となる解明すべき「問題」「テーマ」。深まりや広がりのあるテーマを選択
する必要がある。学習者にとって意義・意味のあるもの。(調査学習構想シートを作成し
終えるまでは仮のテーマとする。)
2 単元テーマに関するトピック群
選択されたテーマに関連すると思われるトピック、事例など、知っていることを気軽に
列挙する。必要に応じて、それらの調査を開始する。
3 トピックに関する疑問づくり
上記トピックと関わらせながら素朴な疑問を列挙する。この疑問が、学習を進めていく
上での問題意識や発問となる。
4 トピックの構造づくり
この作業は、テーマの全体構造を考えたり、単元計画を考える際に不可欠。(その中身
を確かなものとするために調査学習構想シートなどを作成してから記入する。)トピック
の仲間分けを行う。仲間ごとに名付けをし、相互の関連を意識化する。
5 単元計画
4の構造を見ながら、どんな問題提起から開始するのかを決定する。続いて、各構造を
順番に学習する計画とするのか、それとも、同時に各構造が調査されるように構想するの
か。あるいは、子どもの問題意識の流れに沿うようにするのかなどの計画を決定する。
6 各小単元における基本的活動・調査方法
各小単元における子どもの基本的な学習活動を何にするのかを決定する。この局面で重
要なことは、多様性・活動性・対話性のある学習活動を構想することである。
7 各小単元における活動・調査方法の組織方法
基本的活動を実施するときには、必ず、子どもの組織形態を構想しておく必要がある。
組織形態の曖昧さは、実践を必ず混乱させる。個人の作業か、グループか、全体で一斉に
行うか。グループなどの場合にはそれをどう編成するのか。個人間、グループ間の違いを
どう指導するのかなど考えておく必要がある。
8 主要な準備物・人
教師が用意するものや手配が必要なことを書き出す。実際に教師が準備するかどうかは
別の問題。子どもが学習活動の中で準備することもある。
9 調査結果の発表方法
問題を調べる・考えるということは、その結果が学級全体の前に公表されるということ
である。その公表の仕方としてなにを選ぶのか、公表された結果を巡ってどのように討論
するのかなどを構想する。
10 次への発展
9までの活動を振り返ってどのように評価・総括するのか。次に解明すべき課題や以後
の授業への発展、学級に生まれた問題意識や意見を学級外にどのように表明していくのか
を構想する。